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<知的障害者支援>「たすけてカード」でトラブル防止を
毎日新聞 9月2日(日)16時2分配信


ニュース記事_a0119793_2125391.jpg知的障害者などコミュニケーションにハンディを抱える人がトラブルに巻き込まれそうになった際、相手に見せて支援の必要を伝え、支援者らに連絡してもらう「たすけてカード」を、奈良の市民団体が考案した。障害を持っていることが理解されず、誤解を受けて大きなトラブルになるのを防ぐ狙いだ。名刺大のカードはインターネットでダウンロードし、印刷して使用する。

 市民団体は、障害者の支援者や養護学校の教員で作る市民団体「奈良県SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)勉強会」。奈良県の知的障害の男性(31)がファストフード店でトラブルに巻き込まれて刑事事件になったことから、カードを考案した。

 勉強会によると、男性は10年8月、同県大和高田市のファストフード店で若者グループと座席を巡ってトラブルになった。困った男性が警察に通報すると、若者は警察官に「(男性に)つねられた」と被害を訴えた。

 男性は否定したが、警察署で取り調べを受けるうちに、つねったことを認め、暴行容疑で書類送検された。地検はその後、男性を不起訴処分にした。

 勉強会のメンバーで、同市のNPO法人「生活支援センターもちつもたれつ」理事、大竹美知世さん(59)は「男性を警察署に迎えに行ったら『悔しい』と大泣きした。事情をうまく説明できなかったんだと思う。支援者や家族ならうまく通訳できたはず」と振り返った。

 カードは同法人のホームページからダウンロードできる。「私にはサポートが必要です」と記載され、支援者らの連絡先を記入して携帯する。勉強会は「外見だけだと障害の有無が分からない知的障害者などは、誤解されてトラブルに巻き込まれることが少なくない。困った時、相手にカードを提示してほしい」と呼びかけている。

 カードを切り抜くことができるパンフレットも作り、県内外の公共交通機関などに置く予定。問い合わせは大竹さん(0745・25・3177)。【岡奈津希】

by issai-kokkara | 2012-09-09 21:27 | ニュース記事  

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