
キャッチコピーは「大きく開いて小さくタタメルノート」。全国でも数少ない、手帳の全工程一貫生産を手がける同工場の高い製造技術と、女性デザイナーの感性の出合いから生まれた新感覚のノートが、デジタル機器にはない「手書き」の魅力を広げている。
「×4」は縦長のノート2冊を向かい合わせにして、裏表紙をつないだ形状になっている。大きさは閉じた状態で、大(1800円、税別)が縦367ミリ、横130ミリ。小(1500円、同)は縦297ミリ、横86ミリ。両開きの扉を開くように、両方のノートを同時に開くと、4ページ分を1枚の用紙として使うことができる。
考案したのは、プロダクトデザインや商品企画のコンサルティングを手がける「クラムデザイン」(天理市)の酒井麗代表。酒井代表は「同社の高い技術なら『たくさん描いたスケッチを一度に見比べられる大きなノートが欲しい』という、私たち“ものづくり人間”の念願がかなうかも、と感じたのが発想の原点」と話す。
用途はデザインに限らない。用紙にはドットを入れ、文字を書く際にも利便性の高いものに仕上げた。「左に問題を書き、右で解く」「みんなで書き込みながらアイデアを出し合う」など、「ユーザーの新しいアイデアで活用の可能性を広げよう」と、ウェブ上で発信した文具店もある。
ダイゴーのスローガンは「進化再生」。製品事業本部製品販売営業部の藤田慎介部長は「『×4』は、デジタル全盛の今、新たな書く文化をクリエートする挑戦が必要、との思いで開発した超付加価値商品の第一弾。今後もサイズ展開など、新たな発信を続けていきたい」と話している。
▲ by issai-kokkara | 2014-10-28 14:39 | ニュース記事